自家歯牙移植について
O.T
自家歯牙移植とは、歯を残す事が叶わず抜歯となる場所に別の部位から自分の歯を一度抜いてそこへ植えかえることを言います。
そしてこの目的は、かみ合わせを安定させることです。
自分の歯を使うため安心して行うことができるのですが、植えかえるということは、健康な歯を一度抜かなくてはいけません。
また、移植を行う歯の歯根膜という線維がしっかりしている必要があり、術前診断・術式・術後の管理が非常に大切になります。
では、歯牙移植を行う際に移植歯となりうる歯とはどのような歯でしょうか。
移植歯としては、一般的に機能していない(かみ合わせに参加していない)歯を選択します。
実際に多く使うのは、親知らずになります。
抜歯予定の歯と同じくらいの大きさが適応となるため、術前の診断が非常に大切になります。
歯牙移植した歯の平均寿命は10年と言われています。
しかし、定期検診をしっかりと行い管理することによって、移植歯をより良い状態で機能させることができますので、リコールチェックを欠かさず行うことが必要となります。 |