学・震災
想定外の被災状況(患者提供)
東日本大震災に際し、多くの尊い命が 失われた事に深い哀悼の意を捧げます。 被災された方々、患者様に関係のある 被災された方々へ心からのお見舞いと 1日もはやい復興をお祈り致します。今回の未曽有の事態から、私自身多く の事を考えさせられております。
友人、家族の死や、歯科医院の崩壊、その他たくさんの惨事を目の当たりにし、私自身 に出来る支援は何か?迷いながらも、ハブラシをはじめとする義歯ケース、洗浄剤などの 支援物資を被災地へ送り、又、身元確認や医療支援医登録に申し込んだりもしました。 また、これから来るであろう大地震への対応や本来の歯科医療の姿など多くのことを 学ぶことができたのも事実です。
福島県白河市 小峰城(患者提供)
古くからの石垣は崩れなかったが、 新しく積んだものは崩れてしまった
最近の歯科医療においては、早期効果を求め、便利さだけを追求する非人間的な医療 が増加していると感じます。歯科医療の本来の姿は、一般医科における医療とは異なり、 医療効果の持続がその価値の中心にあると言っても過言ではありません。それはつまり、 医療とは患者さんの生活を豊かにする事にその意義があり、人生への支援であるという ことです。
これから私の目指す歯科医療の姿は、本質をしっかり踏襲し温故知新から創造する、基本を更におさえた歯科医療であり、それは病気中心では無く、人間的健康医療をおこない、未病におさえることともいえます。
優秀な医療とは多面的性格を保ち、困難からどう乗り越えるかであり最新の技術を追い求めるだけの医療ではないとも感じさせられました。
大震災やその他の不測の事態においても、これらの考えが揺らぐことのないように、ひらの歯科医院スタッフ一同、今一度手綱を引き締めていきたいと考えています。
ひらの歯科医院 院長 H.J |