院内技工室紹介

院内技工室ってなに?

歯科医院で患者さんのお口の中の型取りをして被せものを作る際、スタッフが型取りに石こうという粘土を流し固めて模型を作ってから、業者さんに外注するところがほとんどです。令和5年度の調査によると、当院のように外注を行わず、院内技工室で被せものを作っている歯科医院は11.6%程だそうです。院内技工室があると、型取りのチェック、模型作りから「歯科技工士」に行なってもらうことができ、精度の高い仕事ができるのです。

平野歯科医院の院内技工室とは?歯科技工士ってどんな資格?

歯科技工士とは歯に装着する詰め物、被せ物、入れ歯などを作る国家資格です。
歯科技工士になるためには2年間専門学校へ行き筆記のみでなく実技試験も含めた国家試験に合格する必要があります。通常は歯科医院で歯型をとった後は、外部へ発注を行いますが、当院には院内歯科技工室があります。製作物の種類によって2フロアに分かれているのも大きな特徴で、4人の歯科技工士が常駐しております。
(2025年現在 1名非常勤で全体で5人)

当院の院内技工室は昭和20年代からはじまり、
70年以上の長い歴史があります。
また、患者さんのお口の中に入る被せ物、入れ歯、矯正器具、マウスピースは全て院内技工室で一つ一つオーダーメイドで作っています。長い歴史の中患者さんと共に歩み、患者さんに喜ばれる本当に長持ちするものを作るためにはどうしたら良いのか常に考え続けました。
その結果、
「平野歯科医院の被せ物は長く持つ!」
「入れ歯だけど本当によく噛める!」

と患者さんに言われるような他の技工所にはない唯一無二の技術力が育まれています。

患者さんに愛を届ける

食べ物を美味しく食べるために、いつまでも自分の歯でお食事していただくために作られる当院の技工物には「愛」が詰まっております。愛そのものとも言えるかもしれません。
食べるを守るために、温かい歯科医療を成すためには院内技工室は不可欠だと考えています。患者さんと担い手(歯科医師・歯科衛生士)と作り手(歯科技工士)の密な対話があるからこそ良い技工物(愛)が生まれるのです。

厳しい歯科技工士業界

歯科技工士さんがいるからこそ、精密で温かい歯科治療を行えるのはいうまでもない事実です。しかし、年々歯科技工士の成り手は減っており今では30年前と比べると4分の1になっています。さらに5年以内の離職率は80%!歯科技工士になっても実際5年以上働く方が20%と本当に少なくなっています。その為入れ歯など被せ物を作る技工士が居ないせいで患者さんに不利益が生じてしまっている現状が起きています。歯科技工士という仕事は楽しく、やりがいのあるものです。平野歯科医院は歯科技工士界を盛り上げ、変えていきたいと考えております。

私たちの想い(主任歯科技工士から)

平野歯科医院の技工室は70年以上にわたり、地域の皆様のお口の健康と笑顔を支えてきました。長い歴史の中で先輩技工士が日々より歯を守る技工物製作の為の研究を重ねてきました。
そこで培われた唯一無二の平野歯科独自の技工物に対する考えは今も脈々と受け継がれています。
そして時代と共に進化する技術を融合させ、アップデートを続けながら患者さん一人一人のお口に調和した技工物を製作しています。その為にも歯科医師、歯科衛生士と密に対話をし、技工士同士でも相談しあい、チームワークを大切にしています。
私たちの仕事には技術だけではなく、「人を想う心」が不可欠です。私たち技工士は患者さんに喜んでいただく為に、技工物を装着する歯科医師と製作を担当した技工士が共に満足のいくものを提供することが最良であると考えています。

平野歯科医院院内技工室としてのビジョン〜技工士さんへ〜

平野歯科医院の院内技工室は日本全国の院内技工室と比較しても唯一無二の規模であると自負しております。
そしてデジタル技術が進歩している今だからこそ、手仕事で作り出す金属加工の大切さを未来の世代へ伝えています。患者さん・歯科技工士・歯科医師の3者が「顔が見える関係」であることは本当に大切なことです。
当院の技工室は、ただ物を作るのではなく、健康を守る場所です。技工士さん達には、是非自分の作った被せ物、入れ歯で「綺麗になった!」「かめる!!!」と喜ぶ患者さんの笑顔を見てほしいです。
きっと心が温かくなりますし、患者さんから受け取った温もりを次に作る技工物に活かしたくなります。
そして自分の作った技工物の5年、10年後の経過は患者さんが教えてくれるあなただけの宝物の学びになります。歯科技工士を目指す学生さん達には、歯科技工士という未来にワクワクして欲しいです。
歯科技工士としての誇りとプロ意識を持ち、先輩と後輩共に成長できる環境がここにはあります。
歯科技工士のプロを育てる学校とも言えるのではないでしょうか。
歯科技工士は「命を守る仕事」です。
熱意のある学生さん・歯科技工士さんは是非連絡いただければと思います。
一緒に歯科界を盛り上げましょう!!

平野歯科医院5代目院長 平野哲章

院内技工室ツアー

精密さを追求する「最初のチェック」

患者さんのお口の中の歯型はとった後すぐに歯科技工士の手に渡り、作り手による厳しいチェックを受けております。少しでも不備があれば再度歯型を取ります。
その歯型を模型にするのも歯科技工士によって行われており、これは精度の高い物を作る上でとても大切なことです。

技術が育つ現場 ― 若手からベテランまで

新卒からベテランまで幅広い世代の技工士がいます。
平野歯科医院独自の技術を先輩から後輩へ日々受け継がれており若い世代もメキメキと成長中です!
関東近郊の技工士専門学校からのインターンシップ施設にもなっております。

入れ歯の修理もスピーディーに対応

入れ歯の修理は程度にはよりますが、
最短即日での修理が可能です。
午前中に預かり、夕方には直れば夕飯までにはいつも通り美味しく食べられるのも魅力です。

    ※下記1枚目の技工物画像内の●部分を押すと、「修理前」・「修理後」の画像に切り替わります。

審美治療には技工士も立ち会います

見た目が重要なセラミック治療や、精度の高い難しい治療の際は歯科技工士が患者さんの元に立ち会います。
高度な審美性が求められる時は歯科技工士が直接お口の写真を撮影し、患者さんの希望に寄り添います。

歯科医師と技工士が“二人三脚”

患者さんの要望や個人差を活かすために、
常に歯科医師とのコミュニケーションは欠かしません。
作り手と担い手が常に2人3脚で患者さんのお口と向き合うことで、
患者さんが安心できる良い技工物を作ることができます。

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