院内新聞「多歯言」<第53号>
子供のころからのお口のケアが長生きの秘訣!?
〜特集号刊行にあたって〜
平野歯科医院には乳幼児から高齢の方まで幅広い年代の方が来院されますが、よく「若い頃からちゃんとケアしていたらよかったのにな・・・」とつぶやかれる患者さんも多くみられます。
「若い頃」と一言で言っても実際いつからがよいのでしょう?
当院が大切にしていること、そしてその取り組みを今回は特集号にして紹介致します!
①おなかの中にいるとき~乳幼児までが大事!
平野歯科医院では妊婦さんに離乳食の話をしています。
離乳食は生後6ヶ月頃から開始し、1歳6ヶ月頃に終わり、卒乳となります。
どのように進めたらいいのか、卒乳のタイミングで重要なお子さんの重要な体のサインなど歯科医師が具体的に説明し、お子さんが離乳食でしっかり飲み方、噛み方を覚え、舌の力をつけられるようにサポートいたします!
身体的に健康を維持できる歯並びと噛み合わせを作る為には産まれてからのケアがとても大切です!
~体のサインの一部~
②乳幼児~12歳までが大事!
いよいよ、離乳食も終わり乳歯が生えそろっていきます。
ここからはお子さんごとに歯並びに個性が出始める時期です。
早期に対応しておくことで将来かみ合わせや歯並び、呼吸に問題が起きにくい状態にしておくことが大切です!!
<乳歯が生えそろうまでのステージ(2歳半)>
健康な乳歯のかみ合わせを育てる為のアドバイスを行います。
<乳歯がはえそろってからのステージ(4から6歳まで)>
乳歯のかみ合わせに問題がないかチェックします。
<永久歯に生え変わるステージ(7から12歳)>
6歳臼歯と上下4本の前歯、そのあとに、
犬歯、小臼歯と生え変わっていきます。最後に12歳臼歯が
生えるとかみ合わせはほぼ完成!それぞれの時期に
かみ合わせの問題がないかチェックします。
乳歯のむし歯の危険性!!
乳歯のむし歯は放っておいても平気?
そんなことはありません。進行すると根の先まで感染します。
すると根の下にある永久歯に影響して発育不全を起こす場合があります。また、むし歯により歯の頭の部分がなくなると、隣にある歯が倒れて永久歯の生える場所がなくなり歯並びの乱れを引き起こします。
乳歯むし歯の予防はとても大切です!
歯の成長記録(母歯手帳)のすすめ
歯の成長記録(母歯手帳)について紹介致します。
これは平野治朗院長が22年前に作った歴史のある手帳です。
母歯手帳は時系列で口の中を観察して成長を記録することができます。
小児期の口腔環境は1年単位で大きく変化していきます。
成長していく中でいくつか大切な時期があり、その時には型取りを行い、模型を作り分析をします。
永久歯へ生え変わる時期にはレントゲンをとることで永久歯がちゃんと作られているか調べます。
この記録は成人になっても健康な口腔機能の維持と、衛生管理の資料になりますので、保管しておいていただければ幸いです。
幼稚園に検診に行ってきました!
先日、平塚市の二葉幼稚園に検診に行ってきました。
幼稚園につくと園児が元気に挨拶をして、整列をしてくれます。
皆さん、お利口さんに順番を待っていてくれました。
終わった後も窓から身を乗り出してこっちを見ている園児を見ると仕事の疲れもどこかへとんでいってしまいます。
検診にいくと、むし歯になっている子供は減少していますが、歯並びが乱れている子は多くなっている印象を受けます。
固いものをよく噛んで食べる習慣が少なくなってきたために顎の骨が育たずに小さくなっているのも原因のひとつ。
そして、舌がとても大切。歯は勝手な場所にはえるのではなく、舌とほっぺとの間に並びます。
舌には飲み込むための筋肉があります。
ほっぺには噛むための筋肉があります。
これらの筋肉のバランスによって歯が並ぶのです。
よく噛めてしっかりと飲み込むことができなければ、舌とほっぺのバランスが悪くなり歯並びは乱れてしまいます。
二葉幼稚園の他にも、真田幼稚園や花水小学校の学校医も担っています。
今後も町医者として、この役割を全うすべく精進していきたいと思います。