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診療時間:9:00~13:00 / 14:30~18:00 休診日:木・日・祝※祝日がある週は木曜診療
私達の口の中は非常に環境の変化の激しい所です。いつも唾液で湿っており、また飲食物の影響で普段はアルカリ性である口の中が酸性になり、さらにお茶やアイスクリームなど、約70~80℃の温度差を受け続けます。こうした状況の中で、歯の治療で詰めたりかぶせたりするのに使用する金属は、長い年月を問題なく使用できなくてはなりません。 様々な金属がある中そういった点を考えると、金は最も安定した良い金属と言えます。金は唾液による腐食や変色がなく、生体親和性に優れている為、身体に害の少な い金属です。しかし硬さの点において、金のみでは軟らかすぎるので、銀などを加え ることで強度を高めます。私達の歯科医院では、成分の80%以上を金が占める高カ ラット金合金を使用しています。こうすることで、硬すぎず軟らかすぎず、健康な歯に近い硬さの修復物を製作することができます。そのため、微妙な噛み合わせも確実に調整でき、隣の歯や噛み合わせの歯に影響を与えることもなく、自然な感じでしっかりと歯を噛み締めることができます。また、薄く延ばしても強度を失わないので、 歯にピッタリとした精度の高い修復物を作ることができるため、歯と金属の境目からのむし歯を抑制することができます。近年問題になっている金属アレルギーに対しても、高カラット金合金は金属の溶出が少ないので、アレルギーを起こしにくく安心で きます。 このように高カラット金合金は、多くの良い点がありお薦めしたい金属です。
最近、洗口剤を使用している人が増えていますが、どのような基準で選んだらよいのでしょうか。 洗口剤には抗菌作用や消炎作用のある薬剤を使用したものや口臭予防の為の香料を配合したもの、フッ素入りのものなどがあります。辛すぎるものやアルコール含有量の多い物は、口の中が乾燥してしまい、かえって細菌の活動が活発になってしまいます。当医院では、歯周病学的な観点から、グルコン酸クロルヘキシジンが配合された物をお勧めしています。これは、むし歯の発生および進行の抑制、歯肉炎・歯周炎の予防、口臭を防止する作用があり、12時間もの持続的な抗菌作用を発揮します。ただ、洗口剤を使用しても、お口の中の汚れが落ちるわけではありません。歯ブラシで充分に汚れを落とした後に補助的に洗口剤を使用して下さい。
口の中の粘膜に炎症が起こった状態を口内炎といいます。比較的広い範囲に病変が発生し、口の中に原因があって起こる場合と、全身的な病気の症状として起こる場合がありますが、原因が不明なものも少なくありません。 例えば、無意識に、唇や頬の内側を咬む人もいますし、鋭い形の食べ物は、口の中や歯肉を傷つけます。また、適合の悪い義歯、あるいは頬の内側や歯肉に擦れる矯正装置は口の中を切ってしまうこともあります。さらに、誤ったブラッシングも、同じ結果をもたらします。これら全ての損傷は口腔粘膜を痛め、口内炎を引き起こしやすくなります。しかし、一般に口の中の傷は唾液の作用によって治りやすいといわれています。 それでも治らないようでしたら軟膏をお出しすることもあります。 また、全身的な原因には、栄養の欠乏やストレスなどがあります。そのような場合には、充分な栄養と休養を得るように心掛けましょう。
私は知人の紹介で、約20年前、平野歯科分院にお世話になり、当時の分院長は平野治朗先生でした。当時、治朗先生の、“抜歯はせずできる限り使える歯は残す”という基本方針をお聞きして、たいへん感激しました。以来、年2回診療を受け、その都度、悪い箇所を治療していただき現在に至っています。75歳の時に、初めて、「高齢者よい歯のコンクール」に参加し、優秀賞を受賞しました。以来、毎年このコンクールに参加し、76歳の時も優秀賞を受賞しましたが、77歳~79歳は優良賞でした。 今年は80歳になりましたが、年初め頃より、歯茎が腫れだし、東海大学医学部口腔外科を受診し、抗生物質の投与を受け、一時的に腫れが引いたものの、再発するなど、歯の根の治療をしなければ、抜歯するしかないと言われたものでした。そして再度、分院の大八木先生の懸命な治療を受け、その結果約5ケ月を経過した今日では、正常に戻っています。本当に感謝しております。今年の「高齢者よい歯のコンクール」に ついては、希望者が100名以上出願され、その中で75歳代15名、80歳代10名が、書類選考で選出され、その1人として加えられたことはたいへん光栄に思っています。今回は残念にも優良賞に終わりましたが、選出されたことは良かったと思っています。今後はさらに上の賞を目指して頑張っていきたいと思います。 終わりに、O先生を始め、歯科衛生士の皆さんのたゆまぬご指導に感謝し、ペンを置くことにします。
健康な毎日を過ごせてなによりです。約20年前から口腔の健康を目指して支援させて頂き幸せです。自分自身、口腔の健康維持は生命の次に大事な事と感じております。 脇さん、この調子で無理せずに、これからも楽しい幸せな生活をenjoyして下さい。
「多歯言」二十号はいかがでしたでしょうか。
今回で無事二十号をむかえることができました。今後も三十号、四十号と続けられるよう、スタッフ一同頑張っていきます。 最後に、今回原稿を提供して頂きましたW.Yさん、Sさん御兄弟に心から感謝いたします。これからも皆様のご意見、ご感想をお待ちしております。
第二十一号は平成一九年六月四日発刊の予定です。 (編集委員)