ムシ歯のひろがり方
ムシ歯はどのように大きくなっていくのでしょう?ムシ歯のひろがり方は歯の硬い部分(歯の硬い部分は①歯の見えている部分の表面【エナメル質】②歯の内部で神経を守る【象牙質】の2つに分けられます)のどの部分がムシ歯になっているか、歯のどの場所からムシ歯が始まるかで異なってきます。
エナメル質では結晶構造に沿ってムシ歯がひろがり、特徴のある円錐形となります。歯の平らな面から始まったムシ歯では、円錐の底面をエナメル質表層におき、先端を象牙質に向けた形になりますが、歯にある溝から始まったムシ歯では溝を先端にし、象牙質とエナメル質の境目が底面となります。一度エナメル質と象牙質の境目にムシ歯が到達してしまうと横にムシ歯がどんどんひろがっていきます。
エナメル質のみのムシ歯では歯の白濁や着色はあるものの、痛みはありませんが、ムシ歯が象牙質まで到達すると、甘いものや冷たいものがしみるようになり、歯の色が茶色や黒に変わるので、多くの方がムシ歯に気付きます
エナメル質の表層は常に再石灰化をしているため、表面がムシ歯になっていないように見えても、一度エナメル質と象牙質の境目までムシ歯が到達していて内部で大きなムシ歯がひろがっていることもありますので、定期的にチェックを受けるようにしましょう。
H.T
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