~虫歯予防週間に寄せて~
What is mouth?(~口とは~)
口は人間にとってすばらしいものだ
それは人間の情緒においても
日々の生活にとって
また人間の美しさにとっても・・・
-口-それは
今まさに
私が生きていることを表している
もし動物が歯を失ったとき、その動物の死を意味する。
歯を失ったとき彼らは生き続けることは不可能であり、その生は終わりを告げ、やがて彼らは死んでいく。
人間にとって、口は会話を楽しみ、愛を語り、幸せ、喜び、怒り、悲しみを表す。
口は愛情の入り口であり、食べ物を取り、生き、そうして人間は栄えていく。
だからこそ口は、どんな犠牲を払おうとも、十分な注意と管理を受けるだけの価値を持っている。
~Dr.ハロルド・ワース~
そこで、世界一長寿国であり、超高齢化社会を迎えた日本の現状に直面し、中高年の少しでも充実した人生を確保し得るには、自身の能力を知り、
それに適応した口腔衛生管理が如何に重要であるか、再確認する必要があります。
口腔機能の低下は、様々な生命維持のメカニズムのバランスを崩し、徐々に、全身状態の劣化、全身疾患、運動機能低下、感覚、消化能力、思考能力等々、
個体差はあるが、何らかの衰えを感ぜざるを得ない。特に精神的には、退行性で、子供っぽい未分化な状態へと逆行する。
社会に認めてもらいたいという欲望が芽生えてくる。
あえて性格的傾向を分類するならば・・・
1.自己中心的傾向—
表面的には頑固でわがまま
2.心気的傾向—
必要以上に病気を恐れる感情
3.猜疑的傾向—
理想と現実のギャップ(ひがみ、嫉妬)
4.保守的傾向
昔ながらの考え方、習慣を大事にする。
5.愚痴悔恨的傾向—
かつての取り返しの不可能な不幸や失敗を悔やむ
等々の心理的傾向を好むと好まざるとに関わらず持つようになる。かく言う私も昭和一桁生まれ、当然その一人です。
戦前、戦後を体験した方々は、大なり小なり波乱万丈の人生を経て、現在があると思います。
歯科医としてそれらの方々の口腔を拝見し、残された一歯一歯を見るとき、人生のドラマを感じ、胸が熱くなる思いです。
今からでも決して遅くはありません。
素直な気持ちで、私たち予防歯科スタッフと一心同体になり、少しでも不安のない、明るく充実した生活を守れるよう、
口腔の清掃、健康管理を実行しようではありませんか。
その為我々医療スタッフは全力を傾倒します。
院長 H.Y |