患者様の声
わたしの歯の悩みは20才の頃からでした。治療中の歯にセンベイがつまり、それを噛んで縦に割れ大切な大臼歯を失ってしまった。育ち盛りを戦争中の食糧難で過ごし、丈夫な歯のはずがありません。妹も生後5ヶ月で栄養失調で、短い生命の灯は消えました。そんな時代を生きた母も93才まで生き、特に晩年の10年は院長先生の作られた入れ歯で良く噛め幸せな余生を過ごし、まわりの人達を楽にさせてくれました。今は、縦に割れた歯も接着剤で修復できそうだし、ぶつかってポロリと抜けた歯を牛乳につけ医者にかけつけ歯が助かった子供も見ている。技術の進歩には驚きを感ぜずにはいられません。ところで私自身失った歯を若先生にインプラント(人工歯根)で治してもらい5年になります。初めの1年は疲れるとその部分がしめつけられる様な感じでしたが、2年位経つと全く意識せず噛めるようになり、今では対合する歯の方が気になる様になりました。私と平野歯科とのかかわりは20年くらい前からです。予防室でチェックを受ける度に「もっと良く磨いて下さい」と言われますが、どうもうまく磨けませんでした。インプラントで治した後、衛生士さんから、そんなに神経質にならず2,3日に一度時間を掛けて丁寧に磨けば大丈夫と言われ気が楽になり今では「ながら磨き」などもしています。過日北海道のスキー場で、同行の歯科医の指導員に歯肉を褒められとても,嬉しかった。今では人に比べて歯はしっかりしていると自信がついてくるから不思議です。費用と時間をかけて治した歯に関心をもち、磨くことにより他の歯も必ず寿命が延びることを期待し、やがて高齢者の仲間に入る私も母のような余生を過ごせたらと期待しております。高齢者の特に病気になった人達の口腔内の衛生管理が難しいのを見聞きする度に専門家の指導と援助の充実と普及を願わずにいられない。
(平塚市出縄在住 Y.F) |