院内新聞「多歯言」<第38号>

院内新聞「多歯言」<第38号>

2015年 秋新聞 

マイクロスコープをご存知ですか?

皆様、マイクロスコープをご存知でしょうか?マイクロスコープとは、お口の中を拡大して見ることのできる顕微鏡のことです。マイクロスコープが歯科医療の現場に導入されてから約20年ほど経ち、日本国内における普及率は約5%に至っており徐々に身近な存在となりつつあります。この度当院に、そのマイクロスコープが導入されましたので有用性についてお伝えします。

お口の中は暗くて狭く、人の目で見る範囲には限界があります。特に精度が必要な治療において経験や感覚に頼らなくてはなりませんでした。マイクロスコープにはLEDライトがついており、お口の中を明るく照らし、高倍率なレンズでお口の中の細かいところまで確認できるようになります。マイクロスコープを用いた治療はこれからの時代には必要不可欠なものです。

マイクロスコープを使う利点として
①歯の根の治療で、見づらかった感染源や異物の除去がより正確になる。
②虫歯の治療で、虫歯の取り残し、健康な歯の削り過ぎがなくなる。
③歯周病の治療で手術などをした際に傷口を小さくできるので治り綺麗で早くなる。
④これまで見ることの出来なかった歯の小さな亀裂などを見つけることで正確な診断が可能となり、治療の精度が上がる。
⑤無理のない姿勢で術者は治療がしやすくなることで、患者様に常に良好な状態で治療に臨むことができる。

などがあります。

平野歯科医院では、必要に応じてマイクロスコープを用いて治療の正確性、精度を上げ、これまで以上に良質な治療を皆様へ提供させていただきます。

村尾 健斗

図1 図2

歯科と特定保健用食品

図10

このマークを目にしたことはありますか。このマークが付いている食品が特定保健用食品(通称:トクホ)です。トクホは、製品ごとに消費者庁長官の許可を受けており、保健の効果を表示することのできる食品です。

他の食品と違うのは、体に影響を与える成分を含んでいて、血圧、血中のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、お腹の調子を整えるのに役立つなどの特定の保健の効果が科学的に証明されているということです。歯科の分野では、成分を取り込むことによりむし歯になりにくく、質の強い状態にしたり、むし歯菌の増殖を抑えてくれたりします。関与する成分はパラチノース、茶ポリフェノール、マルチトールなどがあります。

トクホの食品を選ぶ時には自分にはどの保健の効果が必要なのか、自分の食生活等をよく考えてから選ぶようにしましょう。また、使用する際には、1日の目安量や摂取の方法などを必ず確認し、守るようにしてください。多量に摂取することによって予防の効果が高くなったり、病気が治るわけではありません。一方で過剰摂取により害があることもあります。また、トクホだからといって、何にでも効果があるわけではありません。

特定保健用食品は健康が気になる方を対象にしている食品です。医薬品とは違いますので病気の治療のために使用するものではないことにご注意ください。

鶴岡 菜々

図3

清潔で安全な器具を使うために

歯医者では様々な器具を口の中に入れて治療や予防処置を行います。その器具は毎日汚れやばい菌がいない状態にして使用しています。その際に重要となるのが、[滅菌]と[消毒]です。

[滅菌]とは、すべての微生物を、死滅または除去する事で、生存する微生物がゼロである事です。

[消毒」とは、人体に有害な微生物を、死滅または除去して、害のない程度に減らしたり、感染力を失わせたりして毒性を無力化する事です。感染予防のため、治療に使用する器具は、滅菌をしています。

滅菌の方法は?

オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)という滅菌器を使います。釡の内部を飽和蒸気により高温高圧にして滅菌します。

当院の滅菌について記します。

使用後、器具についた血液や唾液を全て洗い流します。デントハイド(滅菌液)に一時間以上浸けます。薬剤をよく洗い流しオートクレーブで滅菌します。

皆様のお口の中に入る器具ですので、清潔かつ安全な治療ができるよう努めていきますので安心して治療を受けてください。

松井 勝恵

図12

大丈夫ですか。あなたの息?

口臭の原因は食べ物によるもの、肺や気管支の病気、胃や腸の病気、鼻や喉の病気など様々ですが、歯周病や虫歯、唾液が少なくなるなどのお口の中のトラブルが全体の90%を占めると言われています。そこで口臭のトラブル対処法をあげたいと思います。

1.口の中の乾燥が原因の場合

起床時や緊張時などに唾液が減り口の中が渇きます。唾液には口の中を洗浄し、細菌の繁殖を抑える効果があるため唾液が減ると口臭が起きやすくなります。唾液の分泌は年齢とともに減っていきますが、唾液がよく分泌される方法としてよく噛んで食事をしたり、ガムを噛んだり、リラックスをするなどがあります。

2.虫歯が原因の場合

虫歯で穴が開いた所に食べ物が詰まると、細菌が繁殖してプラークとなり臭いを発生します。また、虫歯が神経に進行してしまうと神経が腐って臭いを発生します。虫歯はしっかりと治療しましょう。

3.歯周病が原因の場合

歯周病による口臭はもっとも臭いが強く、その原因は、歯周病を引き起こす細菌によって作り出されるガスなどによるものです。歯周病の治療をすれば口臭は改善します。

どの場合も歯科医院での定期検診でしっかりと診ていくことが大事です。口臭が気になる方はまずはご相談ください。

我妻 史緒里

 図5図6

歯はなんでしみるの?

なぜしみるのか最も有力なその仕組みについてお話します。

歯の表面はエナメル質で覆われています。エナメル質の内側にある象牙質には、たくさんの管が存在し、その内部は象牙細管内液という体液で満たされ、歯髄側(神経側)には象牙芽細胞が並んでいて、象牙芽細胞突起という部分が象牙細管内部に入り込みこの象牙芽細胞の周囲には歯髄内神経の末端線維が分布しています。

虫歯や強い歯磨き、歯周病など、何らかの理由で露出した象牙質を歯ブラシなどで触ると、その圧力が象牙細管内に伝わって細管内の液成分に動きが生じ、この液の動きが歯髄内部の神経を刺激して痛みが生じると考えられています。

象牙細管の内部の液を動かす原因は、エアー(乾燥)による細管内液の蒸発、冷たい物や熱い物に接触した時に生じる液の体積変化、甘い物や酸っぱい物に触れても成分の濃度の違いにより浸透圧という、液が移動する現象が起きて細管内液が動き、これらのように細管内の液成分が移動する事により痛みが起きます。このような考えを動水力学説と言います。

相原 めぐみ

図7

口からわかる流行病

これからの季節、インフルエンザなどの流行病が話題となります。流行の季節は様々ですがお口の中に症状が出る流行病を紹介したいと思います。

1、帯状疱疹 ・・・のどの知覚にかかわる舌咽神経の場合は猛烈な喉の痛み、
舌神経では頬の内側に口内炎が出来ます。まず帯状疱疹はヘルペス・ゾスターウイルスVariccela-zoster virus(水痘-帯状疱疹ウイルス)によって起こります。これは水痘

(みずぼうそう)を起こすウイルスと同じです。

2、手足口病・・・口腔内および手足の先に現れる水泡性の発疹が特徴。すべての場所に症状がないこともあります。

コクサッキーA16,A10,エンテロウイルス71、およびその他のエンテロウイルスによる感染症です。そのため夏に多いウイルス感染です。

主に乳幼児に多発し、感染はツバや鼻水からの飛沫感染、便をいじった手で感染する糞口感染あるいは水疱内容からの直接感染と言われ、潜伏期間は3-5日です。

感染時期は急性期が一番強く、飛沫感染、糞口感染、直接感染どれからでも起こります。また症状が終わっても2-4週間程度は便からウイルスを見つけられるので、これも糞口感染になると言われていますので、手をきちんと洗うことが予防の第一歩となります。

3、はしか ・・・まず結膜炎、鼻炎、咳などを認め、3・4日経過すると全身への発疹の前に口腔内にコプリック斑というものを粘膜に認めます。発疹は非常に強く出て発熱も強いですが、死亡することはなどは稀ですが、合併症として急性中耳炎、肺炎、脳炎、喉頭炎などがあります。また稀に重症出血性麻疹などにかわる場合もあります。

治療は特効薬はないものの、重篤な時は免疫グロブリンの予防投与(つまり感染したかどうか解らない場合、その4、5日以内に投与します)があります。

平野 竜生

図13図14

あとがき

プラックアタッカー

の新製品Sサイズが出ました。ソフトな磨き心地です。

気になる方はスタッフまでお声かけください。

次の新聞の発行は

2016年6月4日を予定しております。

 

新聞委員
平野 竜生
村尾 健斗
鶴岡 菜々

 

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