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子供の噛み合せ
歯列不正
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歯列不正とは歯並びが正しくない状態を言います。
歯並びが正しくないと、噛み合わせも悪くなり全身に弊害を及ぼす可能性があります。
可能性としては、頭痛、偏頭痛、肩こり、胃腸障害の他、イライラしてしまったり、短気になったり、元気が無くなり落ち込みやすくなってしまうなど、体と心の不調は多岐に渡ってしまうこともあります。
対応策
- MFT(口腔周囲筋のトレーニング)
- 咬合育成
- 矯正治療
症例写真
小児咬合1
上顎前突、V字歯列、呼吸不全(いびき)の治療
![]() 術前1 |
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小児咬合2
でこぼこ歯列、正中顎のずれ、顎関節症状の治療
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術後2 |
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術後3 |
鼻腔狭窄を伴う小児症例
でこぼこ歯列、V字歯列、舌を噛む、呼吸不全(いびき)の治療
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術後1 |
術後2 |
![]() 術前3 |
![]() 術前4 |
術後3 |
術後4 |
原因として、レントゲンで上気道が狭いことが上げられます。
上顎、下顎とも前歯の歯並びが悪く、これから生えてくる永久歯の並ぶスペースがありません。
この治療の目的は、しっかりした呼吸をさせることであり、よりよい噛み合わせをつくることが大事であります。
右図のように綺麗に永久歯を並べることができました。
レントゲンで比べてみると、上気道(赤矢印)の拡がりが明らかです。
6段階の咬合育成治療
小児歯科医療の真の目的は、「健全な総合咀嚼器官を育成すること」であります。
出生から安定した永久歯列弓が完成する18歳までの発育過程における変化をいつどのようにとらえ、どのようにして正常な咬合に導いていくのかを実践することであり、新たな「デンタルマネージメント」の構築でもあります。
それは、この成長過程におけるさまざまな年齢の子供たちにおいて、歯牙や歯列にどう対処するかだけではなく、それをとりまく軟組織(舌、口唇、筋肉など)の形態や動き、悪習慣、食生活、姿勢などの生活習慣を幅広くとらえ、それらが歯列に及ぼす影響を考慮しながら咬合育成へのアプローチを行うことと言えます。
この咬合育成の導入により、子供の本来の成長力を最大限活用することができます。
「デンタルマネージメント」の本質に迫る有効なアプローチを是非、実践していただきたい、と願うものです。
咬合育成とは

※臨床医のための「咬合育成ゼミ
ナール」
>チェック表より引用
歯科医療の目標のひとつに咬合の確立があります。
私は、このチェックと処置を行いながら、成長の安定とともに咬合を確立する一連の過程を「咬合育成」として臨床を行っています。
次項に、咬合育成についてまとめてみました。
ここからわかりますように、成長期の子供が有する歯科の問題を見いだし、未然に対応してゆくことが咬合育成なのです。
育成の基本は、子供が本来もっている筋機能を引き出すことですから、時間はかかりますが、最もふさわしい歯科治療と筋機能訓練で大きな効果を得ることができるものです。
効率と効果を考えるとき、デンタルマネージメントの基本としてとらえることもできます。
また、ここで言うチェックとは、歯科的に幅広く子供をとらえ、その特徴を把握してゆくことを意味していますが、これまでの臨床経験の中から、咬合育成に必要なチェックポイントをまとめてみました。
(具体的なチェックポイントについては、拙著“臨床医のための「咬合育成ゼミナール」”を参照していただくこととして、ここでは、それらの一部を紹介することにします。)
- 歯ならびや噛み合わせなどに異常がでないように、口腔や口腔周囲筋を定期的に管理する。
- 成長発育が正常に行われていないものに対しては、筋機能訓練や動的処置などを積極的に行う。
- 顎顔面のみならず全身も考慮し機能と形態をバランスよく整えるのを目的とする。
口唇と舌のバランス

上唇小帯異常 小帯の付着位置や太さなどをチェック。 |
水平ライン オトガイ部の緊張による「への字」ライン。安静時は、口角を閉じ緊張がなく直線的である。 |
舌の筋肉のアンバランス 舌の中央部に溝が入り、溝より左右の舌背部が厚く不均等に盛り上がる。 |
舌小帯異常 本来嚥下時、上顎を押すように舌が挙上することで、舌の圧力が顎全体にバランス良くかかる。 |
咬合育成のための基礎として
咬合育成を考えるとき、その基本となるのは姿勢と口腔に関係する筋肉、骨格系のダイナミズムです。
口腔領域の発達を簡単に見てみましょう。
出生直後、本能的に始まる吸啜行動は1年後には卒乳を終え、自立栄養の段階に入ります。
この期間には、日々の反復練習を通じて咀嚼を獲得してゆきます。
この咀嚼を獲得するには首の座りが前提となります。
体位として首が座ると、頭蓋に対して(体位に対して)、下顎位が定まります。
この後、乳歯の萌出が始まり、咀嚼への準備が整ってきます。
このように、生後1年間の変化は、歯科だけを見ても劇的なダイナミズムがあることがわかります。
このダイナミズムは、年を経るごとに緩やかになりますが、姿勢や咀嚼器官を構成する骨格・筋群の成長発達は18歳頃まで持続します。
ダイナミズムの過程はかなり可変的であることから、咬合育成上、問題と関係する組織・器官を考慮した拮抗筋・協働筋のバランスをとるとともに、全身的にもバランスをとった育成が、筋機能訓練を取り入れることにより促されることがわかります。
このバランスのとれたダイナミズムが何かしらの原因で阻害されると、歯科的症状として現れることがあります。
これを認知することが、咬合育成の具体的な一歩となります。


頭位が傾いた正面顔貌

下顎が右方偏位した口腔内所見
筋機能訓練
筋機能訓練とは、何らかの原因によりバランスの崩れた口腔周囲筋の調整を行い、正しい嚥下、咀嚼機能を習慣化させるものです。
トレーニングの基本は、本人とその保護者に現状を確実に理解していただくこと、そして継続したトレーニングの必要性を認識していただくことから始まります。
このモチベーションこそが、トレーニング成功の鍵とも言えると思います。
毎日「続ける」という行為は、大変難しいことです。
ましてや、年齢が低ければ低いほど、集中力に乏しく継続は困難になるでしょう。
このような時には、遊びの中でも行うことが可能なトレーニングを考えてあげたり、環境を整えるよう保護者に指導を行います。
また、家庭にある道具などもトレーニングに取り入れることで、一層、トレーニングが身近に感じられます。
ある程度、自分の変化を感じることができる年齢の子供には、口輪筋の平均値は2.0kgなどと目標値を定め、変化していくデータの記録を行ったり、形態の変化をデジタルカメラ等を用い、視覚に訴えることで、トレーニングを続ける励みとします。
トレーニングに来院する子供をしっかり把握し、コミュニケーションを図り、いろいろな角度からアプローチを行い、原因を追求し、排除しバランスの整った口腔周囲筋を獲得できるよう沢山のアンテナを立てたいものです。
予防歯科実践の基本
ボタンプル (親子でボタンを引っ張っている) |
細いビニールチューブで水を飲む (長さと飲み物で調節) |
風船をふくらます |
まきとり |
筋機能訓練の成果(女児)
- 主 訴 : 歯並びが気になる。
- 咬合異常 : 上顎前突・開咬。
- 既 往 歴 : 指しゃぶり、アレルギー性鼻炎、前方突出タイプの嚥下。
- 初診 5歳11か月(口輪筋 0.45kg)
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※日本咬合教本より引用
- 14か月後 7歳1か月(口輪筋 1.7kg)



※日本咬合教本より引用
- 29か月後 8歳5か月(口輪筋 1.8kg)



※日本咬合教本より引用

















