抜歯しない矯正治療(咬合育成治療)

症例 抜歯しない矯正治療(咬合育成治療)

常に口が閉まらず前歯が見えている。

【初診年月日】
1999.10
【年齢】
10才 ♂
【症状】
歯列不正+V字歯列
鼻中隔切除手術予定
鼻炎、花粉症
気道狭窄、口呼吸
【要望】
歯を抜かないでほしい。

初診時 1999.10

初診時、鼻呼吸が出来ないため、口呼吸をしていました。このため舌の沈下、機能不全が起こり、上アゴの発育が悪くなり狭いV字歯列不正を引き起こし、著しい犬歯の萌出位置異常が診られます。
他院にて歯列矯正のため、抜歯を宣告されました。

咬合育成治療中

初診より3ヶ月

2000.1.15

初診より8ヶ月

2000.6.10

初診より1年

2000.10.14

初診より1年 1ヶ月

2000.11.18

初診より1年 9ヶ月

2001.7.9

初診より1年 10ヶ月

2001.8.25

初診より2年 2ヶ月 12歳

2001.12.15
口腔内も拡大され、左右の奥歯の噛み合わせも正しく改善されてきています。
普段から口が閉じられるように改善されました。
舌の訓練を行っています。

初診より2年 5ヶ月

2002.3.30

初診より3年 2ヶ月

2002.12.7

初診より3年 4ヶ月

2003.2.1

初診より3年 8ヶ月

2003.6.21

初診より3年 8ヶ月

2003.9.16

咬合育成治療中

気道の変化を比較したものです。初診時(左)は、鼻腔が閉鎖しているため白く見え、鼻中隔の弯曲が判ります。治療後(右)は、鼻腔が拡大し気道を確保し、黒く抜けて見えます。(黄色の円の中)

  • 初診時
    初診時
  • 気道確保後
    気道確保後

顔面側方レントゲン写真での確認

顔面側方レントゲンから気道が確保され、正常な噛み合わせを確保できたことが確認できます。

  • 初診時:10才
    初診時:10才
  • 気道確保時:11才
    気道確保時:11才
  • 現在:24才
    現在:24才

抜歯しない矯正治療(咬合育成治療)

前歯の歯並びは隙間が少しあるものの、機能的には問題はなく、本人が矯正を希望されないこもあり経過を観察している。

24歳になった口腔内の状態です。スポーツを楽しんで健康な生活を楽しんでいます。
耳鼻科の手術も行わず、鼻炎、口呼吸が改善し、4本の歯を抜かずに機能的で、良好な歯列が完成することが出来ました。
現在も6ヶ月に1回のリコールで来院しています。

【初診時】10歳

【経過観察時】24歳

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