院内新聞「多歯言」<第41号>

院内新聞「多歯言」<第41号>

じゅうどうが好き

ぼくは、年中からじゅう道をはじめた。練習がたくさんあってつらくて苦しくてやめたいと思ったこともたくさんありました。
でも、わざができるようになって試合で勝つことができるようになったらじゅう道が楽しくなってきた。ぼくは、強い子とたいせんする時はきんちょうして負けることもある。
今回の試合は、3年生になってはじめての団体せんでぼくはAチームの大将になった。いつもBチームだったのでうれしかった。はいしゃさんの先生に話したらおうえんしてくれてうれしかった。試合の日、ぼくはけっしょうせん以外全部一本勝ちだったのでうれしかった。ぼくのチームはゆう勝した。すごくうれしかったです。はいしゃさんにもほうこくができてよかったです。夏のこじんせんもゆう勝したいです。だから、はのちりょうをおねがいします。

3年 E.O

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本院に通院しているE.Oくんが平塚柔道協会杯小学生柔道大会(団体戦)で優勝しました。おめでとうございます。強い力は健康な歯でしっかり咬むことによって出ます。これからも歯を大切にしましょう。よく咬んで食事をしましょう。

みなさま初めまして

歯科衛生士のH.Aと申します。院長の娘です。今年の4月から本院の治療室で勤務させて頂いております。まだまだ不慣れなところもありますが、精一杯頑張りますのでどうぞよろしくお願い致します。

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フッ素を上手に使おう!

フッ素はミネラルの一種で、自然界ではあらゆるところに存在し、例えば、魚介類や海藻、お茶の葉にも含まれます。フッ素の効果としてムシ歯菌の抑制が挙げられます。当院ではムシ歯の進行抑制剤(フッ化ジアンミン銀)塗布、フッ化物歯面塗布・フッ化物洗口を用い、ご家庭ではホームジェルの使用をお勧めしています。ホームジェルは歯科医院で使用するものよりもフッ素濃度が低いので、医院での定期的なフッ素塗布と併用すると良いです。またフッ素の為害作用として、多量摂取によるフッ素中毒や長期間の過剰摂取による斑状歯がありますが、用法・用量を守れば問題ありません。当院でのリコール毎の塗布でも問題はありません。ご家庭でのフッ素の処置前には歯磨きをして歯面の汚れを取りましょう。また塗布後30分間は飲食を控えてください。

H.M

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歯石除去の器具の使い分け

当院では、予防処置としてリコール毎に歯石除去を行っています。除去時に使用する器具として、手用スケーラー、超音波スケーラー、エアースケーラーがあり、患者さんの口腔内、歯石付着状態や体調に合わせ使い分けます。手用スケーラーは主に2種類、グレーシーキュレット、ビーチスケーラーがあり、これらを用いて歯の表面や歯肉の中、歯の凹凸の部分に使い分けています。手用スケーラーは器具が触れた歯の表面の感触が手に伝わりやすいため、点状に付着した歯石の除去や歯面を滑らかにする細かい作業に適しています。一方、音波の振動を利用して除石するエアー、超音波スケーラーは層状になってしまった厚い歯石を除去する時に適しており、短時間で処置することが利点となります。エアースケーラーは超音波スケーラーに比べると歯牙への振動が少なく患者さんが感じる苦痛も軽くなります。リコール毎に来院され毎日のブラッシングが正しくされている方でしたら、手用のビーチスケーラーで充分歯石除去が可能です。日頃からのお口のケアを大切にしましょう。

K.E

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夜用マウスピースの効果

皆さんは誰かに就寝中の歯ぎしりを指摘されたことがありますか?食いしばりや歯ぎしりは歯や歯周組織、顎の関節に過剰な力を与え様々なトラブルを引き起こす原因になる場合があります。歯ぎしりをすれば、朝起きると顎がだるい、痛い。歯に違和感、痛みがある。しみる。歯が割れる。擦り減りが激しい。詰め物等がよくはずれる。等の症状があります。

自分自身で注意したいものですが、就寝中は無意識のためコントロールすることは非常に難しいとも言われています。

ダメージを与える「力」から口腔内の組織を守る手段の1つとしてナイトガードを使用する方法があります。当院では、ナイトガードは上の歯全体を覆う形を使用し、ハードタイプ、ソフトタイプの2つの種類があります。ハードタイプは樹脂製で硬く、穴が開きにくいのが特徴です。顎関節症を起こしている人や、歯ぎしりのひどい人に適しています。ソフトタイプはビニール樹脂で作られていてゴムのように柔らかいのが特徴です。ハードタイプと比べ装着時の違和感は少ないです。どちらも保険適用で作ることができるので、ご自分の症状で気になる点がございましたらスタッフに是非相談して下さい。あなたにとって必要不可欠な物になるかもしれません。

N.A

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世界初の歯周組織再生医薬品が発売!

歯周病の治療薬にリグロス®という日本発の新たな薬が発売されました。リグロスは世界初の歯周組織再生医薬品で、成分はヒト由来の遺伝子組み換えタンパク質なので、従来の再生材料と比較し安全性が高く、このタンパク質が細胞を増やす成長因子となり、歯周病で破壊された歯周組織(歯槽骨、セメント質及び歯根膜)の再生を促進する治療法になります。

ただし歯周病は進行するまで自覚症状の少ない病気です。そのため気づいたときには病気が進行して、歯を支える歯槽骨などの歯周組織が破壊され歯を抜かなければならない場合もあります。リグロスを用いた歯周組織再生療法を行うことで進行した歯周病でも歯を抜かずに治療できる可能性があります。リグロスは適応が限られておりますので、ご不明な点は歯科医師に気軽にご相談ください。

歯周病治療の基本は歯石除去や歯ブラシなど定期的な治療が大部分を占めています。リグロスは素晴らしい薬ですが、手術が必要になります。その前に歯科医院でリコールチェックをしっかり行い、ご自身の歯ブラシをしっかりとすることが大前提です。

仮歯って大事なの?

仮歯(以下PR)はとても大切な被せ物です。最終的な被せ物が出来るまでの間の比較的短期間の使用を前提としたものですが、その役割は多く治療には欠かすことが出来ません。

以下にその役割を示します。

①冷たい、温かいもので歯がしみたりしないようにする。

②噛む力によって歯が割れないようにする。

③食べカスによって歯が汚れないようにする。

④食事、発音ができる。

⑤見た目をきれいにする。

⑥歯磨きをしやすくし、健康な歯周組織を確立する。

⑦隣の歯、噛み合う反対側の歯の移動を防止し、正しい噛み合わせを保つ。

⑧歯茎の増殖を抑え、最終的な歯の形取りがきれいに出来る。

⑨最終的な被せ物の形、大きさの設計図になる。

⑩奥歯の噛み合わせが不安定な場合、噛み合わせの目印になる。

以上が主な役割になります。

患者さんによって歯の大きさ、形が一つ一つ違うようにPRも一つ一つ形が異なります。PRは専門的な技術を持つ技工士や歯科医師が一つ一つ手作りしているとても素晴らしいものです。材質は、レジンという樹脂製で金属やセラミックスとは違い、壊れやすく汚れもつきやすい為、最終的な被せ物にすることは出来ませんが、何かあればその都度材料を足したり削ったりして診療室内で細やかな修正が可能です。

よってPRは一つの歯を守るための様々な役割を持ち、最終的な被せ物を付けた後もその歯が長持ちし、美味しいご飯を食べられるために欠かすことが出来ないものなのです。

H.T

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