院内新聞「多歯言」<第21号>

院内新聞「多歯言」<第21号>

発行:医療法人社団慈篤会 平野歯科医院
発刊日:2007年6月10日
HP:http://www.hiranodental.com

エアスケーラー!?って

歯石を除去する目的で用いるのがスケーラーです。スケーラーには機械式のものと手用のものとがあり、今回紹介するエアスケーラーは機械式になります。機械式のものでは他に超音波スケーラーがあります。この機械式の二つを比べるとエアスケーラーは歯石除去の効率は多少劣るものの、痛みが少なく、器具からの発熱がなく、歯や歯肉を傷つけることが少ないというメリットがあります。歯石の多く付いた方、手用器具では届かないところに歯石がある方、着色(茶しぶ・たばこのヤニなど)を気にされている方には説明してから併用して使っています。 高い音が苦手な方や知覚過敏でしみる方、響く感じがいやだという方もいらっしゃいますが、予防室では患者様への負担を少しでも減らし、短時間で歯石除去を行えるエアスケーラーを必要な方に使用しています。

口の中に使用する金属について 上から:エアースケーラー
超音波スケーラー
下二本:手用スケーラー
DH  加藤 則子

サジタリウス3000(顎関節の規格レントゲン装置)

まず簡単にですが、顎(あご)の関節の構造の構造について説明します。
1.頭蓋の一部である側頭骨(a)と下顎の両端にある下顎頭(b)からできています。
2.骨の関節面には軟骨(c)が付いています。
3.関節の間には軟組織でできた関節円板(d)が入っています。
関節円板は中央部が薄くなった構造で下顎頭の動きの潤滑の役割と噛む時の衝撃のクッションの役割があります。
4.関節の後方には柔らかい組織(e)があり関節の栄養供給とクッションの役割を持っています。
5.下顎頭と関節円板には筋肉(f)が付いていてこれで関節を動かします。

顎関節の構造 レントゲン写真
図1 図2
図1を見るとわかりますが、顎関節の構造は、非常に複雑です。私たちが顎関節の状態を診断するためには、多くの検査がありますが、とても役に立つレントゲン写真(図2)があります。
サジタリウスとは、射手座という意味で、サジタリウス3000は、顎(あご)の関節頭を射抜くレントゲン装置であるためこのような名前がつけられました。
この装置を用いた顎のレントゲン写真は、今まで使われていた顎のレントゲン写真よりも規格性があり、より鮮明な画像に仕上がり、より正確な診断をすることができます。
顎の状態に不安のある方は、スタッフに声を掛けてみてください。

平野歯科医院 分院長 大八木 孝昌

ラミネートベニア法とは ~少し削って、きれいに☆~

白い前歯や美しい歯並びを作るための歯の治療法の一つにラミネートベニアという方法があります。

歯の変色する原因として、外傷、抗生物質、遺伝などがあり、他の漂白方法によって効果が期待できない場合にラミネートベニア法が有効です。またラミネートベニアは削って薄いセラミックを貼り付け見た目を変える方法なので矯正治療のように長い時間は必要ありません。

治療方法 色が気になる歯のエナメル質表面を薄く(約0.5㎜から0.8㎜くらい)削り歯型をとります。少ししか削りませんのでしみたりすることはほとんどありませんが、もし歯がしみたり痛みが強ければ歯の表面にお薬を塗ります。その後、患者様に仮歯をつけている間に、医院にて歯型に合わせてセラミックスの薄い歯を作り、これを接着剤で貼り付け咬み合わせのチェックをして終了となります。

素材 ラミネートベニアの素材であるセラミックス(陶材)は歯のエナメル質に近い硬さで強度がありますが、非常に薄いものなので強い衝撃を受けたりすると欠けたりする場合もあります。また天然の歯に近い自然な色で変色や変質もありません。 以上、回数や時間も少なく簡単に白い歯を手に入れることが出来るラミネートベニアですが、治療が出来ない場合もあります。噛み合わせが悪い方、歯ぎしりが強い方、本格的な矯正治療が必要な方にはこの方法では対応できないことがありますので、まず歯の変色の程度や咬合の状態を診査する必要がありますので、興味のある方はお気軽にスタッフまでどうぞ。

治療前 治療後
治療前 治療後
Dr 富樫裕一郎

 

キシリトール100%ガム

当院では最近キシリトール100%のガムを販売しています。キシリトールとは白樺などの樹木から作られる天然素材の甘味料です。砂糖と同じ程度の甘さがありながらムシ歯の原因となる酸を減少させる働きがあります。
積極的なムシ歯予防を考えるとキシリトール100%のガムをお勧めします。

効果的な摂取方法としては、1日3回1粒を毎食後に噛み、さらに歯磨き前に噛むと効果的です。1度にたくさん噛むよりも1日何度かに分けて噛み、味がなくなってもそのまま5分から10分間噛むと理想的です。1日3回ガムを摂取してプラークが減ってくるのは1~2週間後です。さらに3ヶ月間摂取するとムシ歯になりにくい状態になります。

ただし一度に多量に摂取するとお腹がゆるくなる場合もありますので食べすぎには注意をしてください。 キシリトールだけではムシ歯を予防することは出来ないので、毎日のブラッシング、日頃の正しい食習慣、フッ素の使用、そしてなにより歯科医院での定期検診がムシ歯予防の基本ということを忘れないでください。

DA 萩原尚美

唾液のパワー

唾液には、人が健康を維持し快適な生活を送るための色々な働きがあります。
主な働きとして以下のようなものが挙げられます。

1.消化作用~でんぷんを分解します。
2.溶解作用~食べ物を溶かし、味を感じやす くします。
3.洗浄作用~食べ物のかすを洗い流します。
4.円滑作用~発音や会話をスムーズにします。
5.抗菌作用~病原微生物に対抗し、お口の中 の傷を治りやすくします。
6.緩衝作用~食後の急激なpHの変化を補正 しムシ歯になりにくくします。

また唾液の分泌はよく噛むことによって分泌され、健康な人で一日に1~1.5リットルも分泌されていますが、個人差、
年齢のほかに日常生活によって影響を受けやすく、食習慣やストレス、お薬などによってもその量は変化します。
そして唾液量が変化することによってムシ歯、歯周病、ドライマウスなどの症状が現れることもあります。
私たちのお口の健康を維持・増進するのみならず、体や全身の健康にも影響を与える唾液はなくてはならない大切なものですのでゆっくり、しっかり噛んで食べましょう。

DH 石田佳子

清潔な診療

歯科医院の器具には色々な材質のものがありますが、ほとんどのものはまず殺菌消毒液に1時間以上浸します。
その後、高圧蒸気で30分程かけ滅菌(無菌状態)します。この方法は120~135℃の高温に耐えられる金属製や特殊な材質のものに限られますので、これに対応できない器具は別の消毒液にさらに浸したり、ガスによる滅菌を行います。また外科用の器具はさらに1つずつ滅菌パックにいれ再度滅菌します。
パックに入れることによって長期間無菌状態を保つことが出来ます。治療台など薬液に浸せないものは消毒液を含ませたコットンなどで拭いています。
このように感染予防のためや、患者様に不快感を与えないようしっかりと消毒、滅菌を行っていますので安心して治療・予防処置を受けにいらっしゃってください。

DA 櫻井隆子

あとがき

「多歯言」二十号はいかがでしたでしょうか。

今回で無事二十号をむかえることができました。今後も三十号、四十号と続けられるよう、スタッフ一同頑張っていきます。
最後に、今回原稿を提供して頂きました脇義秋さん、定幸さん御兄弟に心から感謝いたします。これからも皆様のご意見、ご感想をお待ちしております。

第二十一号は平成一九年六月四日発刊の予定です。
(編集委員)
・佐藤 直 ・ 石田 佳子 ・ 平野 めぐみ ・安田 直正 ・ 江本 千春

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