院内新聞「多歯言」<第04号>

院内新聞「多歯言」<第04号>

発行:医療法人社団慈篤会 平野歯科医院
発刊日:1998年11月7日
平成10年11月1日「第17回・CDCスタッフミーテングにおいて、私深沢康子は平野歯科医院を代表し「わたしの平野歯科」というタイトルで発表しました。

CDCグループミーテイングにて

発表者:深沢康子

私は2才の頃から平野歯科医院に通っていました。小さい頃は治療に対して恐がりでしたが、リコールチェック(定期検診)を受けることにより、歯に対して安心を得ることができました。そんな私が3年前から平野歯科医院のスタッフとなり、今度は患者様をお世話する立場になりました。患者として見た平野歯科医院のことや、スタッフとなって感じたことなどを発表しました。今まで、院内のミーティング以外にたくさんの人の前で発表したことがなかったので.その日は朝から緊張していましたが、今回の発表は私にとって、とても良い経験になったと思います。

歯磨きの話

~古老の話第2話~

前号の続き道元禅師は座禅こそ仏教の本道を行くものであると主張し箸のあげおろし、楊枝の使い方、便所での作法まで、ことこまかに規定した僧である。「歯磨き」については、その説教の集大成として有名な「正法眼蔵」の第50巻「洗面」の巻に詳しく述べられている。
嚼楊枝(しやくようじ)の法
注:楊の枝でつくった一端をかんで、房のようにしたもの。歯木ともいう。
『大きさ』楊枝の長さ、あるいは四指、あるいは八指、あるいは十二指、あるいは十六指なり、四指より短くすべからず、十六指よりも長きは量に応えず。
『方法』一端をよくかみて、歯のうえ、歯のうら、磨くがごとくとぎあらうべし。あらいすすぐべし。歯のもとのしし(歯肉)のうえ、よく磨きあらうべし。歯の間、よくかきそろえ、清くあらうべし。臓口たびたびすれば、すすぎ清められる。しこうしてのちしたをこそぐべし。
『刮舌三返』というは、水を口に含みて舌をいそげこそげすること、三返するなり。
三刮ににあらず、血いずれはまさにやむべし、心すべし。以上ですが、約700年も前から、歯磨きの方法は決められています。次回は歯痛の「おまじない」について書きます。
院長 平野 美治

仮歯について

「仮歯」というと、どういうイメージを持っていますか?「ただ噛めればいいや」、「どうせ仮の歯だし…」など、そんなふうに思っていませんか?でも、当医院の仮歯には、もっと深い意味があるんですよ。
?治療する歯の機能や審美(見た目)の回復。
?治療中における歯の移動防止、保護。
?仮歯の調整を行うことにより、歯肉や歯の状態をおちつかせたり、顎の位置を安定させる。
など、口腔全体の総合的治療を組み立てるのに重要な働きをします。仮歯は、患者様の将来的な展望を把握することができ、それらの情報を盛り込んで、目的とする治療のゴールを具体化します。それによってセット時の調整を少なくすることが可能になります。つまり、長期予後安定を図るために、仮歯は、最終的な修復物を製作する際にとても重要な情報となるため、必要存のです。
(歯科技工士 本間 美好)

患者様の声

わたしの歯の悩みは20才の頃からでした。治療中の歯にセンベイがつまり、それを噛んで縦に割れ大切な大臼歯を失ってしまった。育ち盛りを戦争中の食糧難で過ごし、丈夫な歯のはずがありません。妹も生後5ヶ月で栄養失調で、短い生命の灯は消えました。そんな時代を生きた母も93才まで生き、特に晩年の10年は院長先生の作られた入れ歯で良く噛め幸せな余生を過ごし、まわりの人達を楽にさせてくれました。今は、縦に割れた歯も接着剤で修復できそうだし、ぶつかってポロリと抜けた歯を牛乳につけ医者にかけつけ歯が助かった子供も見ている。技術の進歩には驚きを感ぜずにはいられません。ところで私自身失った歯を若先生にインプラント(人工歯根)で治してもらい5年になります。初めの1年は疲れるとその部分がしめつけられる様な感じでしたが、2年位経つと全く意識せず噛めるようになり、今では対合する歯の方が気になる様になりました。私と平野歯科とのかかわりは20年くらい前からです。予防室でチェックを受ける度に「もっと良く磨いて下さい」と言われますが、どうもうまく磨けませんでした。インプラントで治した後、衛生士さんから、そんなに神経質にならず2,3日に一度時間を掛けて丁寧に磨けば大丈夫と言われ気が楽になり今では「ながら磨き」などもしています。過日北海道のスキー場で、同行の歯科医の指導員に歯肉を褒められとても,嬉しかった。今では人に比べて歯はしっかりしていると自信がついてくるから不思議です。費用と時間をかけて治した歯に関心をもち、磨くことにより他の歯も必ず寿命が延びることを期待し、やがて高齢者の仲間に入る私も母のような余生を過ごせたらと期待しております。高齢者の特に病気になった人達の口腔内の衛生管理が難しいのを見聞きする度に専門家の指導と援助の充実と普及を願わずにいられない。
(平塚市出縄在住 Y.F)

~予防室からPART4~

カリエスリスク検査

カリエスリスク検査とは、個人個人の虫歯に対する感受性を調べる検査のことです。ブラッシングとシュガーコントロールを確実に行っている人が虫歯になったり、ブラッシングもシュガーコントロールも特に意識していない人が虫歯にならなかったりと、虫歯になりやすいかどうか、どんな食生活をしているかなど科学的に調べ、総合的に判断しながら個人個人の口腔内指導や、今後の予防をしていく上での参考にしていきます。虫歯予防のチェック項目には、虫歯経験度・唾液の性状・虫歯菌の数・1日の飲食回数・ブラッシング状況・フッ素の使用状況があります。とても簡単な検査なので、虫歯になりやすいかどうか知りたい方、自分の口腔内に興味のある方は、予防室にご相談ください。
(歯科衛生士 高崎 幸子)

ガムはなぜ
噛むといいの?

当医院で子供たちがガムをもらうのはなぜだと思いますか?平野先生が「ガムをたくさん噛めよ。」言っていますが、
1. 舌の筋肉を鍛える。
2. 正しい唾の飲み方を覚える。
というような自的があるからです。なぜ舌の筋肉を鍛えるのかというと、歯の位置関係は舌と頬の力のベランスにより変わってくるからです。舌の力が弱かったり、舌の位置が悪いと歯は内側に傾いたり、かみ合わせも悪くなったりします。次に正しい唾の飲み方は、口を閉じて舌を上あごに当てて飲みます。ガムをよく噛むことは、唾を飲み込む回数が増えたり、正しい飲み込み方の練習になります。また、舌でガムを押さえれば舌の位置も正常になってきます、ガムを噛むときは、甘さがなくなってもそこで捨てずにもう1つガムを足せば(平野式ガムの2枚法)より効果的になります。ガムを噛むという日常的なことが、正常な歯列へと結びつく結果になります。
( 歯科助手 萩京当美 )

あとがき

「多歯言」第四号はいかがでしたか?
医食同源食べること、つまりよく噛むことが、健康につながります。皆様が一生涯健康で過ごせるようスタッフ一固心より願っております。皆様の、ご意見・ご感想をお待ちしています。第五号は六月四日発刊の予定です。今回、原稿を快く引を受けてくださいました山田様に、心から感謝いたします。

〈編集委員〉
大八木 孝昌・黒河内 良枝・高崎 幸子・藤山 愛子・古尾谷 香子

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